調達の基準はどう変わる?グリーン購入法2025をやさしく解説

はじめに

グリーン購入法(GPP)を聞いたことはありますか?これは、国や自治体がモノやサービスを買うときに、環境に配慮したものを優先して選ぶためのルールです。
民間企業には直接の義務はありませんが、
大手や公共案件の“ものさし”が民間の調達にも波及しやすいという現実があります。実際に、社内規程で「GPPに沿って選ぶ」と定める会社も増えています。

20251月の改定では、対象の「特定調達品目」が22分野・288品目へ広がりました。この記事では、GPPの基本を手短に押さえたうえで、2025年の変更点現場での選び方を整理します。

 

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  • 長期使用:買い替え頻度低下 → 発生抑制の考え方と合致。 
  • 端材活用:廃棄回避 → 資源の取りこぼしを減らす。
  • グリーン購入の考え方と親和長寿命・再使用・再生利用の優先度に沿う。 
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グリーン購入法の内容は?

  • 国の調達の基準書:

    「基本方針」は、国や自治体が買うときの環境基準のルールブック対象品目(何を買うか)と選定基準(どの水準を満たすか)を明確に示しています。


  • 毎年更新
    対象品目や数値の
    見直しは毎年度。最新は20251月改定

     

  • 民間への効き方
    大手や公共案件の要求仕様社内ルールやRFP(提案依頼書)に取り込まれて、民間の調達にも広がることが多い。

 

2025年のポイント:22分野・288品目の内容は?

1) 2段階基準」を現場で使いやすく

・基準値1(より環境性能が高い)

供給に支障がない限り、積極調達」と明確になりました。つまり、納期・仕様・数量に問題がなければまず基準値1を選ぶのが原則です。
例:納期に間に合わない、求める機能や安全・品質を満たせない、安定供給の見込みが立たない場合は“支障あり”と判断します。

 

・基準値2(最低限の基準)

当面の基準として使いながら、市場や技術が整ってきたらできるだけ早く基準値1へ移行します。

 

2) 品目ごとの主な変更

・紙製文具

森林認証材パルプや間伐材等パルプを、古紙パルプと同等に評価します。古紙が不足する局面でも、認証材で代替しやすくなりました。

 

・画像機器(プリンタ/複合機/ファクス/スキャナ)

再生・再使用プラスチック部品の使用を基準に追加しました(例:5g以上プラ重量の1%以上などの目安)。エコマークの活用定量的な環境情報の開示も要件・配慮事項として整理されました。

 

・自動車

燃費基準の見直しが入りました(例:ハイブリッド車の達成水準の引上げ、バスやトラックは2025年度燃費基準の95%を目安に調整 など)。調達仕様のしきい値が更新されます。

 

・役務(印刷・食堂など)

印刷2段階の基準を新設し、食堂は見える化(ラベル表示等)を含む表記へと見直しました。印刷工程のチェックリストを使うと実務がスムーズに進みます。


 

運用の要点は?

  • 基準値1:より環境性能が高い。支障がなければ優先的に調達

     

  • 基準値2:最低限の基準。まずはここを守りつつ、早めに基準値1へ移行を目指す。

     

  • 支障の例:基準値1の商品が納期に間に合わない必要な性能を満たせない安定供給が見込めないなど。

 

Think Scrap(シートベルト端材)の立ち位置

シートベルト端材は高い強度優れた耐摩耗性を備えています。そのうえ、単一素材を中心に構成しやすいため、分別や再資源化を前提にしたリサイクル設計と相性がよく、設計段階から循環を意識したものづくりを進めやすくなります。さらに、製造過程で出る端材を活用して廃棄を避けることで資源の無駄を減らせますし、長く使える設計と組み合わせると買い替え回数を抑えられ、結果として発生抑制に貢献できます。こうした特性から、耐久性が求められる法人ノベルティや業務用品に適しており、実際の使用が長期化するほど環境面の価値が積み上がるというメリットを期待できます。

 

よくある質問(FAQ)

Q1:ノベルティでもGPPの“判断の基準”は関係ある?
A:法的な直接義務はありません。 ただし、公共・大手の調達基準が社内規程やRFPで参照されることが増えています。先回りして"長期使用・再使用・再生材・定量情報(CFP等)"を設計・証憑化しておくと、B2B提案の通りやすさやESG整合性が高まります。

Q2:3R+Renewableって?
A:3R(発生抑制/再使用/再生利用)に、**Renewable(再生可能資源の利用)**を足す考え方。設計段階から素材選定を工夫します。

Q3:数値で示すには?
A:長期使用は耐久試験・保証期間、端材活用は“廃棄回避量”の推定(出荷点数×端材重量)。根拠の明記が大事。

 

参考

  1. 環境省|グリーン購入法 基本方針ページ(日本語)

     https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/net/kihonhoushin.html

  2. 環境省|グリーン購入の調達者の手引き(令和72月)[PDF

    https://www.env.go.jp/content/000311831.pdf

  3. (参考)循環の優先順位(3R):循環型社会形成推進基本法の考え方(環境省)

    https://www.env.go.jp/recycle/circul/recycle.html

  4. 環境省|グリーン購入法Q&A2段階基準の定義・「調達に際しての支障」の例)

    https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/net/faq.html

  5. 環境省(資料)|原材料に鉄鋼が使用された物品に係る情報提供の概要[PDF] https://www.env.go.jp/content/000291940.pdf

 

免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、法的助言ではありません。具体的な適用の可否・最新の運用は、必ず最新情報をご確認ください。

最終確認日:2025-09-12(JST)

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